以前のエントリで公共職業訓練を受けることを書きました。ここでは私が公共職業訓練受けるにあたって事前に行った準備(勉強)について書いていきます。
公共職業訓練の試験
公共職業訓練を受けるためには試験を受けて合格する必要があります。試験を通じて、訓練についてこれるかどうか、就職の意欲があるかどうかなどがチェックされます。また各々の訓練には定員が定められていますので、定員を超えた場合は試験結果で合否が決められます。
試験内容は訓練によって異なりますが、主に筆記試験と面接が行われるようですね。
どんな試験が行われるのか確認しよう!
ハローワークではそれぞれの職業訓練の資料が配布されています。資料は自由に持って行けるようにラックなどに置かれていると思いますが、見あたらなければ総合案内や公共職業訓練の担当者に話をして資料を貰いましょう。
筆記試験について
筆記試験は大きく分けて、国語や数学といった知識を見る試験と、SPIに似た一般職業適性検査(GATB)があります。どちらが行われるかによって対策が異なるので、ハローワークの公共職業訓練担当者に聞いてみましょう。
どういう聞き方をすれば良いか?
公共職業訓練担当者に「筆記試験はどういう内容のものが出ますか?」と聞いて、国語・数学の試験かGATBのどちらか分かるような回答が得られれば良いですが、あいまいな回答でよく分からなかった場合は次のように聞いてみましょう。
・丸の中に点を打つ問題や、図形問題などはありますか?
→GATBならこのような問題が出ますが、国語・数学にはこのような項目はありません。
・過去問や試験問題のサンプルはありますか?
→GATBの場合、過去問やサンプルは貰えません。
国語・数学であればサンプルを貰えることもあるようです。
ネットで過去問を公開しているところもあります。
GATBの勉強方法
GATBは以下の内容で構成されています。訓練によっては、一部だけ実施するところもあるようです。
検査1 | 円打点検査 | 円の中に点を打つ検査 |
検査2 | 記号記入検査 | 記号を記入する検査 |
検査3 | 形態照合検査 | 形と大きさの同じ図形を探し出す検査 |
検査4 | 名詞比較検査 | 文字・数字の違いを見つける検査 |
検査5 | 図柄照合検査 | 同じ図柄を見つけ出す検査 |
検査6 | 平面図判断検査 | 置き方を変えた図形を見つけ出す検査 |
検査7 | 計算検査 | 加減乗除の計算を行う検査 |
検査8 | 語意検査 | 同意語または反意語を見つけ出す検査 |
検査9 | 立体図判断検査 | 展開図で表された立体図を探し出す検査 |
検査10 | 文章完成検査 | 文章を完成する検査 |
検査11 | 算数応用検査 | 応用問題を解く検査 |
「GATB 試験」でGoogle検索すれば大体の問題例は出てきますが、図形に関する問題は少ないですね。GATBの問題集は市販されていないようですが、代わりになるものはあります。他のサイトでもよく紹介されていますが、「就職試験によく出る 適性・適職問題」という本です。
毎年改訂版が出ていますが、内容が大きく変わるわけでもないので数年前のものを中古で購入しても良いと思います。私は2019年版を購入しましたが、それでも充分でした。
器具検査について
訓練によっては手先の器用さを見るために器具検査を行う場合があります。器具検査はGATBの検査項目として以下のように定められています。
器具検査1 | さし込み検査 | 棒(ペグ)をさし込む検査 |
器具検査2 | さし替え検査 | 棒(ペグ)を上下逆にさし替える検査 |
器具検査3 | 組み合わせ検査 | 丸びょうと座金を組み合わせる検査 |
器具検査4 | 分解検査 | 丸びょうと座金を分解する検査 |
「一般社団法人 雇用問題研究会」のサイトに写真が上がっていたので、リンクを貼っておきますね。
リンク ”GATB 厚生労働省編 一般職業適性検査[事務所用]”
試験に器具検査がある人は、似たような環境を作って練習しておくと良いと思います。
面接について
「職業訓練 面接」でGoogle検索すると対策が書かれているサイトが出てきますので、ここでの説明は割愛します。面接でよく聞かれる質問に対しては自分の回答内容を予め考えておくと良いでしょう。服装にも気を付けたいですね。
私の場合
私はIT分野の職業訓練を受けることにしました。ハローワークで入手した資料を見ると、職業適性検査があることが分かりましたが、内容については書かれていません。公共職業訓練の担当者に試験内容について聞いてみたところ、筆記試験はGATBで面接は無いことが分かりました(こういうパターンもあるのですね)。また、職業適性検査は1回しか行われず、もし今回受けた職業訓練に合格しなかった場合でも次に応募した職業訓練には今回の検査結果が適用されるとのことでした。あまり疎かにはできませんね・・・。
離職票が届くのが遅かったこともあり、公共職業訓練の申し込みをしてから職業適性検査まで約1週間しかありませんでした。ネットで大体の勉強はできましたが、図形問題が不十分でした。図形問題の勉強のために、上で紹介した本をネットで注文。1日でも勉強できればと思っていましたが、残念ながら検査日までに届かず・・・。少々心配ではありましたが、その状態で適性検査を受けました。
適性検査の手ごたえはまずまずと言ったところですが、やはり図形問題は他と比べてあまりできなかったと思います。立体図判断検査(展開図で表された立体図を探し出す検査)は事前に勉強ができていたら結構結果が違うのではないかと思いましたね。
GATBは基本的に時間が足りなくて最後まで問題を解けないものになっています。多少つまづいても焦らないようにするのが重要ですね。図形問題では答えが分からずに軽いパニックになりそうでしたが、なんとか冷静さを保てたと思います。
完璧とは言えませんが、できることをやって臨んだので、あとは結果を待ちたいと思います。これから公共職業訓練を受ける予定があり、その訓練をぜひ受けたいと思っている方は、できるだけ準備を行って合格をつかんでくださいね。
コメント