電動昇降デスク購入の背景から、使用後の感想までのお話です。
購入の背景
以前は学習机を持っていましたが、ある時期に処分しました。引っ越しの時に動かすのが大変だと感じていたことや、机が無くてもダンボールを代わりにすれば大丈夫だと思ったからです。振り返ってみると10年以上、机無しの生活をしていました。
40代半ばになった頃ですが、家でPCを使う際に長時間あぐらをかいていると膝が痛くなるようになりました。一晩寝ると翌日には痛みは無くなるのですが、この状態を長く続けるのは良くないなと感じていました。
ほぼ同じ時期に早期リタイア後の生活について検討していたのですが、ブログ作成や在宅ワークを予定していたので、必然的にPCに向かう時間は長くなります。
机無しのままだと更に膝を痛める恐れがあります。膝が悪くなって歩くのが困難になるのは嫌です。こういった背景があり、また机を使ってみようと考えました。
どのような机にするか
机を選ぶのはいつ以来でしょうか。何の情報も持ち合わせていないので、いつものようにネットで情報集します。
情報を集めていると、机の高さを変えられる「昇降デスク」というものがあることを知りました。私は時々腰が痛くなる程度の軽い腰痛持ちでしたので、腰への負担が減るように立ってデスクワークするのも良いなと思いました。
それから昇降デスクについて更に検索。昇降デスクには高さ調節の方法が3種類あることを知りました。
タイプ | 高さ調整の方法 |
---|---|
手動式 | ・ハンドルを使って机の高さを調整する。 ・サイズの小さい机だとネジで段階的に調整するタイプもある。 |
ガス圧式 | ・調整レバーを引くとガス圧で天板が持ち上がる。 ・天板を下げる時はレバーを引きながら手で押し下げる。 |
電動式 | ・電動モーターをスイッチで操作し、天板の高さを調整する。 |
この中からどれかを選ぶ訳ですが、それぞれのメリット、デメリットを比較すると以下のようになります。
タイプ | メリット | デメリット | 備考 |
---|---|---|---|
手動式 | ・比較的安い ・比較的軽い ・スペースがあれば良い ・折り畳みタイプもある ・高さの微調整が比較的容易 | ・ハンドルが収納できないものもある ・ハンドルを回す力が要る | ・高さをあまり変えない人向け ・どれくらいの力が必要かをできれば実物で確認したい ・折り畳みタイプは省スペース |
ガス圧式 | ・比較的安い ・比較的軽い ・スペースがあれば良い | ・他の2タイプと比べると微妙な高さ調整が難しい ・天板を押し下げる力が要る ・場合によっては高さ調整時に机の上の物を片付ける必要がある。 | ・高さは頻繁に変えるが、微調整が不要な人向け ・どれくらいの力が必要かをできれば実物で確認したい |
電動式 | ・高さの微調整が比較的容易(メモリー機能付きの物あり) ・高さ調整に力が要らない ・軽い物なら机の上に乗せたまま高さ調整が可能 | ・比較的値段が高い ・比較的重い(組み立てや運搬は大変) ・電源(コンセント)が必要 | ・高さを頻繁に変える人向け ・メモリー機能付きの物は調整した高さに変えるのが楽 |
私は机の上にPCモニタやスピーカーを置き、頻繁に高さを変える使い方をしますので、「電動式」の物が良いと判断しました。
電動昇降デスクの選び方
電動式の昇降デスクも細かく見ていくと色々な違いがあります。選ぶポイントは以下の通りです。
・高さ調整ができる範囲
・メモリー機能
・セーフティ機能
・天板のサイズ
・モーター数(シングル/ダブル)
・天板、脚の色
・重量
・ブランド
・値段
・その他(材質、構造、配線収納ホール、アジャスター)
高さ調整ができる範囲
座った時と立った時に作業しやすい高さに調整できるのかが重要です。私は机でPCを使いますので、キーボードが使いやすいように肘の高さを基準に考えました。椅子に座った時の床から肘までの高さと、立った時の床から肘までの高さをメジャーで測定します。座った時の肘の高さは、椅子の高さを変えることで調整できるので、+10cmくらいは許容範囲と考えます。この数値が調整できる範囲の中に収まっていればOKとしました。
メモリー機能
電動昇降デスクには調整した高さを記憶し、ワンタッチでその高さに変えることができるメモリー機能付きのものがあります。この機能があれば使いやすい高さにすぐに調整することが可能です。頻繁に高さ調整をする使い方を考えていたため、メモリー機能付きのものにしました。メモリー機能無しのものより値段は若干高くなります。
セーフティ機能
高さ調整時に障害物と衝突すると、作動方向に対し逆方向に数cm戻る機能です。机の上や下に物がある時には便利な機能ですね。机や物を潰して壊してしまうことリスクは減るとも思います。ただ私の想定している使い方だと、あっても無くても良い機能です。
天板のサイズ
机の上にPCモニタとスピーカー、あるいはPCモニタ2台を置きたいと思っていたので、幅1200mmにしました。1200mmだと取扱い数も多いですね。
奥行きについては、PCモニタ、キーボード、目との距離を考慮します。取扱い数が多いのが奥行き600mmだったのですが、これだとモニタと目距離が近い感じがしますので700mmにしました。机の奥行きを拡張する方法も検討しましたが、それは購入時に700mmのサイズがない場合の手段とします。
厚みは特にこだわりなし。
モーター数(シングル/ダブル)
商品説明によると、ダブルモーターは昇降時の安定性が高く、音も静かなようです。ただし、モーターが2つになるので、その分重くなり、値段も高くなっています。重い物を机の上に置くことは考えていないので、シングルモーターにしました。
天板、脚の色
そこまでこだわりはなかったので、選べる種類の中から部屋の色合いに調和しそうなものであればOK。
重量
サイズが決まるとほぼ重量も決まります。商品仕様をチェックし、重量を確認。好みのサイズのものは天板が約16kg、脚が約27kgでしたが、これくらいならなんとか持てそうだと判断しました。
ブランド、値段
ブランド名、メーカー名があるものは安心感がありますが、値段が高いですね。好みのサイズのものだと6万~12万円くらいでした。時々安いものがあるなと思ったら、脚だけだったり、品切れだったりします。ノーブランド品は当時安いもので4万円代でしたね。価格優先でノーブランド品にしました。
その他
商品説明には天板の材質が記載してあるものもありましたが、こだわりがないのでスルー。
強度確保のために脚の間に繋ぎの構造物がある机があります。これがあると自分の足に当たって嫌だなと思っていたのですが、幸い好みのタイプのものには繋ぎの構造物はありませんでした。
机の端にコードを束ねておける配線収納ホールが付いているものもありますが、こだわりが無いのでスルー。
机の水平を出すアジャスターは、基本的にどの机にも付いていたので問題なしでした。
購入先
購入先は店舗かネット(通販)になります。机の購入は引っ越した後にすると決めていたので、引っ越し先周辺の家具店やリサイクルショップも見て回りました。
家具店は基本的にブランド品を扱っているので値段が高いです。リサイクルショップでは残念ながら安いものを見つけられませんでした。
通販は、Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピング、家具店のホームページで検索して探しました。年度末だとセール品もありましたね。
私の引っ越しのタイミングが年度が変わった後だったのでセール品を買うことはできませんでしたが、楽天市場で訳あり品が2万円後半の価格で売りに出されているのを見つけました。天板に軽微な傷等はあるけれども、使用には問題ないとのこと。文章のみの説明で写真はありませんでしたが、価格に惹かれて購入することにしました。
組み立て
机は組み立て前の状態で届きますので、配送後に自分で組み立てます。付属の説明書を読みながら組み立てて行きました。六角レンチは付属していましたが、プラスドライバーは無かったので自前のものを使用。
重いのは分かっていましたが、組み立ては結構重労働ですね。うっかり自分の足の上に落としたりしないように慎重に取り扱いました。途中で組み立ての向きを間違ったりしましたが、2時間ほどで組み立てが完了。
天板の傷は下面側でした。使用には問題ないし、普段は見えません。モーターの動作やメモリー機能の動作は問題なし。これが2万円後半で買えたのはラッキーでした。
使用後の感想
記憶させた高さにワンタッチで調整してくれるメモリー機能は便利ですね。一日に何度も高さを変更するので重宝しています。PCモニタやスピーカーを乗せた後でも問題ありません。机の広さも十分です。奥行き600mmなら拡張していたと思います。
組み立てた後だと扉を通らないことが分かったので、次に引っ越しする際は分解する必要があります。それなりに苦労すると思いますが、その時はネタにしたいと思います。現時点では良い買い物をしたと満足しています。
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